がんシェア~悪性リンパ腫(ダブル)、大腸がん、前立腺がん治療を終えて~

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腸に穴が開くリスクを取るか?リンパ腫が進行するリスクを取るか?

こんにちは。
ブログへのご訪問ありがとうございます。

今回は前回の記事に書いてました、悪性リンパ腫(ダブル)を2018年に私が既に治
療したケースについてのトピックスの中から書きます。
その中で表題の治療方針の選択について迫られた

腸に穴が開くリスクを取るか?進行してしまうリスクを取るか?
について書いていきたいと思います。

腸に穴が開くリスクを取るかとは、抗がん剤治療が先なのか?

リンパ腫が進行するリスクを取るかとは、手術が先かなのか?

と言う意味になります。 

・何故そうなったのか?

この選択の段階で分かっていたことは大きく言うと次の2つで
・「バーキットリンパ腫」と「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」のダブルではないか
   (タイプは確定されていませんでした。) 
・小腸から大腸にかけて腫瘍があること

これは、最初にリンパ腫と診断した病院での大腸内視鏡検査で見つかった腫瘍の組織
検査からわかったものです。

このバーキットリンパ腫の特性ももったリンパ腫であることが、ややこしくなりこの
選択を迫られて要因でした。

バーキットリンパ腫は高悪性度のリンパ腫で進行が速く週単位で進行するため直ぐに
抗がん剤治療に入らないとリンパ腫が進行するリスクがあると言うところです。
(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は中悪性度で月単位で進行)

・どちらが先か?そのメリット、デメリット

治療方針の説明で手術を先にやるか、抗がん剤治療を先にやるかを提示されました。
そしてそれぞれのメリット、デメリットとしての説明は

<手術を先にすること>

メリット
 
リンパ腫が切り取られ、組織をしっかり取れるので診断をはっきりさせることが
 出来る。

デメリット
 
化学療法を開始するまでに時間がかかること。
 手術までの時間、術後回復する迄の時間にリンパ腫が進行するリスクがあること。

<抗がん剤治療を先に行うこと>

メリット
 早く抗がん剤治療を行うことが出来ること。

デメリット
 腫瘍を腸管に残したまま化学療法を行うので治療中、治療後に腸管から出血、狭窄等
 の合併症を来す場合がある。

手術を先にした場合、抗がん剤治療に入るまでにかかる期間として
・手術前の検査
・手術
・手術後の入院
・体力の回復期間
が必要で、合わせて少なくとも3~4週間程度は抗がん剤治療が先になるとのこと
よって手術をした場合は、4週間後位ににやっと抗がん剤治療に入れる。

・簡単に言いますと

それでこれを簡単に言うと表題にしてました

抗がん剤治療を先にすると、腸に穴が開くリスクがあること。
手術を先にすると、リンパ腫が進行するリスクがあること。

になります。

腸に穴が開くとは、抗がん剤が効いて腫瘍部分が減少又はなくなり結果的に腸に穴が
開くことを言ってます。

バーキットリンパ腫のように高悪性度の進行が早いリンパ腫は、小悪性度、中悪性度
のリンパ腫に比べ抗がん剤が効くとのことで、効きすぎて腸にある腫瘍がなくなるこ
とにより、腸に穴が開く場合があるとのことでした。

・腸に穴が開くリスクか、リンパ腫が進行するリスクか

今はどちらのリスクをとるかは冷静に考えられるのですが

この時は、主治医から直接携帯に

「バーキットリンパ腫と分かりました、これは進行が速いから直ぐに治療に入らない
 といけない」

とPETCT検査の順番を待合室で待っている時に、連絡が入ってから
自分の中で「とにかく早く治療に入らないといけない」という焦り、恐れ、不安な気持
ちでいっぱいであったからである。

手術を先にした場合、抗がん剤治療は4週間後以降となる
この間にリンパ腫が進行したら・・・
「週単位に進行すると言ってるのに、4週間も先になる?ってどうなるの??」
これが頭の中でグルグルと回り続けてました。

・最終的にどちらを選択したか


手術を先にすること(リンパ腫が進行するリスク)を選択しました。

抗がん剤治療を先にやった場合、抗がん剤が効いて腫瘍が小さくなるか無くなる影響
で腸に穴がもし開けば、結局その時点で抗がん剤は中断し手術をしなくてはならなく
なる可能性があるからです。

リンパ腫のタイプにより治療方針、予後が少し異なるとのことで、治療を始める前に
そのタイプをはっきりしておいた方が良いということで、その当時の段階では
大腸内視鏡検査の生検での組織検査で、腫瘍の一部の組織しか検査していおらず
タイプが確定出来てなく、多分そうではないかという状態で、治療方針を決める
為にもリンパ腫のタイプをはっきりさせないといけない、とのことが選択の後押しと
なりました。

でも、どちらの選択も可能性あって「やってみなくては分からない」という状態では
ありました。

 

最後まで読んでいただきまして
ありがとうございました。


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